浪江町・東日本大震災合同慰霊祭一周忌 追悼の言葉
2012年03月11日
  • 一年が経ちました。浪江町・東日本大震災合同慰霊祭一周忌にあたり、政府を代表しまして、犠牲となられた皆様の御霊に対し、心から哀悼の誠を捧げます。

 

  • 1200年ぶりと言われる今回の津波に対し、私たちは余りにも無防備でした。誠に残念であり、かつ深くお詫びを申し上げなければなりません。震災後に開か れた復興構想会議において、今後は「防災」ではなく「減災」という考え方に切りかえる、そうでなければこのようなタイプの大津波には対処できない、と結論 付けられました。この考えに従って、東北は新しい国づくりのスタートを切ったところであります。まずはそれを成し遂げることが、犠牲者の皆様へのせめても の供養であります。それを肝に銘じてやってまいります。

 

  • 津波は原発をも襲いました。冷却機能を失った原子炉は水素爆発を起こし、放射能を撒き散らしました。浪江町は全町を挙げて他町村へ避難し、それからいよい よ一年経つことになります。この間の町民の皆様のご苦労が如何ほどだったか、あらためて深くお見舞いを申し上げます。政府はこの3月末にも新たな50ミ リ、20ミリによる区域見直しを発表いたします。町が三つの区域に分かれることは、人一倍町民意識の強い浪江の皆さんの人情からして、誠に苦渋の状況だと は思いますが、馬場町長のスモール浪江の発想などにより、どうぞ乗り切っていただきたいと切望いたします。

 

  • 平野復興大臣は、先日「原発避難からの帰還は人類史上初めての試みである」という話をしました。すべてが始めてであります。時間もかかります。しかしかつ て浪江町にともに暮らしたという地縁を大事にし、また一緒に暮らそうではないかという皆様方の姿勢は、人間の生きがいとは何かを問いかける根源的なものだ と思います。力を合わせて、この史上最初で最大の帰還作戦を実らせようではありませんか。犠牲となられた皆様、どうぞ天の高いところから浪江町のこの壮大 な試みを見守ってください。大きな力をお与え下さい。心からお願い申し上げて追悼の言葉といたします。
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